STORY
第10話希望のグラブスタート!
親善試合後、真琴は遙と連絡が取れずにいた。
頭に浮かぶのは、かつて水の中で立ち止まってしまった遙の姿。
そんな時、遙の噂を耳にしたという尚が真琴のもとを訪れるのだが──。
真琴は、遙のために何ができるか、ずっと考えていた。尚にその思いを相談する真琴。
話を聞いた尚は、水泳にはいろいろな形の関わり方があることを伝える。
「真琴は、選手に寄り添って助けるようなことが向いている。例えば、トレーナーとか。」
東京に来ていた凛と会った真琴は、遙の近況を伝える。
事情を理解した凛は急遽、真琴と共に遙の合宿所へと向かう。
そこで二人が目にしたのは、がむしゃらに泳ぐ遙の姿だった。
東のコーチを受ける遙。しかし、気が立ってしまっているのか、どうにも東の言葉が浸透していない様子。見かねた真琴が東の言葉を代弁する。すると、遙は東の言わんとすることを理解し、耳を傾けるようになった。
戦おうとする遙、凛の思い、これまで見てきた仲間たち。
そして、今まさに戦いに臨もうとする教え子の姿。真琴の中に、新たな決意が固まる。
──「尚先輩。この間のトレーナーの話、詳しく聞かせてもらえませんか。」
絵コンテ・演出:武本康弘脚本:吉田玲子作画監督:角田有希
WEBエンドカード
スタッフコメント
絵コンテ・演出:武本康弘

第10話で大切にしたかった「一推し!」シーンを教えてください。

特にこれとワンシーンを推すのではないのですが、
全体として、色々な物事に触れつつ
自身の進む道をかためていく真琴を丁寧に描こうと心がけました。

演出時に印象的だった出来事、エピソードを教えてください。

真琴が岬くんの体をマッサージしてあげるシーンですが、
僕が書いたコンテでは、手で直接肌に触れていて、なぜかそれに異様にドキドキしてしまって、
「これテレビで流していいんだろうか…」とか一人で悶々としていたのですが、
作画打ち合わせの際、原画スタッフから「タオルを掛けて、その上からマッサージしましょう」とアイデアを出してもらえて、多少は落ち着いて見られるようになりました。
ありがたかったです。

作画監督:角田有希

第10話で上手くいった、楽しかった、大変だった等の印象的だったカット(シーン)を教えてください。

印象的だったのは、凛と宗介の再会シーンでしょうか。
二人の再会を待ち望んでいた方も多かったのではないかと思いますので大切に描きました。
二人の気の置けない感じと、繊細な心の触れあいをお楽しみいただければと思います。
話数としましては、色々なキャラクターを描くことができて嬉しかったです。
全員魅力的なのがこの作品の素敵なところだと思います。

撮影監督:髙尾一也

第10話での撮影のポイント、押さえておきたい見どころを教えてください。

凛と真琴の水族館のシーンでしょうか。
水槽の中を泳いでいる魚達を3Dチームが制作しているのですが
ウミガメが出てきた時は思わずにんまりしました。
「芸が細かいな~」と。
個人的には凛と宗介の喫茶店のシーンも見逃せません。
宗介の手術の結果を聞いた凛の表情がたまりません!
僕の瞳もハイライトぶれが起こりました。