STORY
第8話魂のメタモルフォーゼ!
中学時代のリレーチーム解散以降、
郁弥は誰にも頼らず一人で強くなると決めた。
自分が強くなればチームは必要なくなる。
そう信じてきた。
そんな郁弥に「一人じゃない」と語りかけてきたのは、
郁弥が憧れ続けてきた遙だった。
これまでフリーにこだわり続けてきた遙が、
個人メドレーで試合に出場する。
全ては過去に置き去りにしてきた郁弥を救うため。
郁弥は水の中で遙が泳ぐ音を聴く。
何にも囚われない、あの頃と同じ遙の泳ぎ。
その姿を感じて郁弥の心は解き放たれた。
遙と泳いだことで本来の泳ぎを取り戻した郁弥は、
星川からフリーリレーへの出場を持ちかけられる。
そこで郁弥は一つの頼み事をする。
──「日和も一緒に泳がせてください」。
試合が終わり、日和は心からの笑顔を見せた。
それを見た郁弥は幼い頃に同じ笑顔と出会っていたことを思い出す。
日和は穏やかに笑ってこう伝えた。
「その子にとって、郁弥はヒーローだったんだよ」。
絵コンテ・演出:藤田春香脚本:横谷昌宏作画監督:明見裕子・高瀬亜貴子・池田和美
WEBエンドカード
スタッフコメント
絵コンテ・演出:藤田春香

第8話で大切にしたかった「一推し!」シーンを教えてください。

8話はとにもかくにも盛り沢山なエピソードだったので、
郁弥、日和、どっちの心も大切に。。。と思いながら挑みました。
郁弥が日和の名を呼ぶ際、プールに郁弥がひとりなのは
日和にとっての郁弥というキャラの唯一さを出したかったからです。
人魚姫のお話がずっとシリーズ通して出てくるのですが
炭酸の泡で人魚姫を想起できればな…と思い、
日和に炭酸水のペットボトルを持たせてたりしてました。
悲しい意味合いで使われてきたモチーフも見方を変えれば綺麗なんだと日和が気付き、
一歩前に踏み出せれば良いな…と思いながら作ってました。

演出時に印象的だった出来事、エピソードを教えてください。

コンテを描ききった際、随分と尺がオーバーしてしまっていたことでしょうか。
無事に収まって本当にホッとしました。

作画監督:明見裕子

第8話で上手くいった、楽しかった、大変だった等の印象的だったカット(シーン)を教えてください。

この話数ではAパートで遙と郁弥の関係が修復し、
Bパートで郁弥と日和の仲が和解するという、内容の濃いシーンが盛りだくさんで、
尚且つ試合の水泳シーンも多くあったので気を引き締めて作画させて頂きました。
今回印象的なシーンはたくさんありましたが、あえて選ばせて頂くなら
和解後、中学時代の4人が昔のように仲良く話をしているシーンです。
仲違いしてる皆を見ているのがとても辛かったので、
それを乗り越え絆を深めていく彼らを描けることができ、思わずこれを待っていた…!と
感激してしまうほど大変嬉しかったです。
一つの山場を越え更に成長し前に進んでいく遙達の今後を見守って頂ければと思います。

3D監督:柴田裕司

第8話での3DCGのポイント、押さえておきたい見どころを教えてください。

8話のポイントはなんといっても3Dのスイマー達です。
回り込み、水中に潜り、ドルフィンキックにフリーにターン等々、
「Free!」シリーズを通しても一番の物量でした。
シリーズを重ねる毎に3Dスイマーの出番も増え、
TVアニメ「Free!」の頃と今話数を比べて、なんとも感慨深い気持ちになりました。